知らないと損する!2027年前後の賃貸設備の新ルール vol.1
▼エアコンや照明、給湯器、消火器の省エネ基準が強化

「設備は壊れてから交換すればよい」。これまでの賃貸経営では、こうした考え方が一般的でした。
しかし今、その前提は通用しなくなりつつあります。
2027年前後を境に、下記の設備の省エネ基準や環境規制が相次いで強化されます。
・エアコン
・照明(蛍光灯)
・給湯器
・消火器
これにより、設備の仕様そのものが見直されるだけでなく、製品価格の上昇や従来型機種の在庫不足といった変化が生じる可能性があります。
さらに重要なのは、こうした変化が設備更新の問題にとどまらない点です。
省エネ性能が入居者の部屋選びにも影響を与え始めており、今後は物件の評価軸そのものが変わっていく可能性があります。
▼エアコン:本体価格が2027年以降、上昇の流れ

もし、エアコンの交換時期が近いなら、2026年内の実施が賢明かもしれません。
なぜなら、2027年度以降は本体価格が上昇する可能性があるためです。
その背景にあるのが、いわゆる「エアコンの2027年問題」です。2027年度から、家庭用エアコンの省エネ基準が厳格化されます。
経済産業省は、現行比最大34.7%(壁掛形4.0kW)の効率改善を求めています。
基準を満たすためには製品の高機能化が不可避となり、その分、製造コストの増加が見込まれます。
これにより、2027年以降は安価な旧モデルの在庫が減少し、交換費用が上昇する可能性があります。
また、ダイキンの公式サイトによると、エアコンの寿命は約10年とされています。これを超えると、故障時に部品が入手できず、修理が困難になるケースも想定されます。
真夏や真冬に故障した場合、交換までに時間を要し、入居者の不満につながりかねません。
こうした事情を踏まえると、所有物件のエアコンが設置から10年前後経過している場合は、早めの交換を検討することを推奨します。
▼照明器具:蛍光灯の製造が2027年末までに終了

共用スペースで蛍光灯を使用している賃貸物件も、まだあるのではないでしょうか。
現在でも蛍光灯は値上がり傾向ですが、2028年以降は供給が減少し、価格が上昇する可能性があります。
長期的な管理コストを考慮すると、2026〜2027年のタイミングでLED照明への切り替えがおすすめです。
値上がりの背景には、蛍光灯に微量に含まれている物質「水銀」の問題があります。
これを規制する「水銀に関する水俣条約」により、蛍光灯は2027年末までに製造が終了します。
この影響を受けて、2028年以降は蛍光灯の在庫が減少し、価格が上昇する可能性があります。
さらに時間が経過すると、入手自体が困難になる可能性もあります。一方、LED照明は蛍光灯に比べて消費電力が約半分で済み、寿命も約7倍とされています。
長期的に見れば、交換の手間が少なく、トータルコストの削減にもつながります。この機会に切り替えを検討するのが得策といえるでしょう。
ただし、初期費用がかかる点には注意が必要です。LED照明への交換方法はいくつかありますが、天井などに直接固定されている直管形の場合は、専門業者による電気工事が必要になります。
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